風の色、海の色、バルセロナ色

バルセロナからの気ままな風。
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犬連れバカンス その3
そもそも今回の旅は、息子が「ここに行きたい」と指定した事に拠る。7年ほど前にオランダのワールド・ドッグショウに参加する為に、ベル共々フランスからドイツ越えでアムステルダムまで延々と車で走り、その帰路に立ち寄ったのがコルビジェのロンシャン教会と、ルドゥーの国立製塩工場。その時に見たルドゥーが忘れられないと、常々息子は言っていたが、もう一度見たい、という。



念願のロンシャン教会を見た後だったので、その石の重厚さと左右対称の幾何学的形態に私などは圧倒されてしまい、お腹にずっしり来たという思い出があるが、「この存在感、しっかり地面に足が着いている感じがいいんだよ」と息子は言う。やはり世界遺産。同じ建築家ではパリのラ・ヴィレットの税金徴収所があるそうで、夫に依れば私も見ている筈なのだがトンと覚えがない。

製塩工場の博物館は前回見たので、今回私はパス。夫と息子が熱心に見学中の間、マツと庭をぶらつく。ここはラウンドスケープの実験展示場になっていて、いろんな造園家が趣向を凝らしていてなかなかに楽しい。何の柵もないし、庭なら犬はOKと入り口で親切にも言われたので、マツは張り切って遊んでいる。しかし、みんな犬には優しい。フランス人は取っ付きにくそうに言われるけど、どうしてどうして人懐っこい笑顔を見せてくれる。これも犬連れのお陰かしらん。





かぼちゃと瓜のオブジェの庭。カラフルな梯子を登ってみると… マツ、何が見えます?





これは建設用レンガの乗っている台に色付けしたもの。このちょっとくすんだパステル調の色合いと花の色がうまく調和されていて、うむむ…。やはりフランス人の色彩感覚は素敵。この空の色とも良く似合う。



いつか庭のある家に暮らせたら、こんな東屋もいいなぁ。朝顔も素朴な感じ。

さてルドゥーの柱の力強さは、やはり石という素材を良く知っているからだろう。石も朽ちていくが、その朽ち方も作品の力である。ざらついて行く肌合いも愛おしいものに感じられる。この柱だけ真似ても何の魅力もないだろう。



おや、マッちゃん。何だか旅に出てから凛とした顔立ちになってきたじゃありませんか。いつものメス2匹の支配下から逃れて自由を満喫?



それにしてもルドゥーって不思議な建築家である。博物館にたくさんの作品模型があり、非常に見応えがあった。ビデオを見た息子の話では「王の寵愛を受けた建築家だった為、フランス革命の際に捕らえられ幽閉された人物」なのだとか。税金徴収の門を設計したりしたため、民衆の反感を買ったようだが、理想都市を築こうとしたらしく、その計画案が面白い。しかし、体制側の建築家なのに理想都市を思い描くとは、何たる矛盾だろうか。ワタクシ的にはこういう夢のある計画案が好き。完全なる球体の水車小屋と、舟形の橋桁が素敵な橋の模型。





さて、息子は一番見たかったものは見たので満足そうであるが、ここから一気にプロヴァンスまで南下しなくてはいけない。とりあえずお昼はボーヌでという事で高速を降りるも、空模様が怪しい。ボーヌは3度目。ブルゴーニュワインで有名なお土地柄、カーブが並び試飲をさせてくれるのが愉しいのだが、今回はそんなゆとりはない。それでもしっかりワインは買うのでしたが。ひたすらに小走り気味に街を駆け抜けて、更に南下しなくては。





あ、初めて見つけた! フランスの犬用ウンチ袋無料配布。そう言えば昔に比べれば、あまり気にせずウィンドーを眺めながら街が歩ける感じ。とうとうフランス人も愛犬の後始末は自分でする気になったのかな? 袋にちゃんとフランス語、英語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語で「ありがと」と書かれているのが可愛い。



しかし、今夜のホテルは地図にもちゃんと出てないような山の中なんだとか。しかも翌日はまた修道院を3つ回るとか言い出す。これは話が違うと息子と私は猛然と抵抗。息子は一人でマルセーユの街歩きをしたいと言うし、私は私でエクサンプロヴァンスの街を歩きたい。結局、再度決別。それぞれが別行動を取る事と相成った。なんたる家族でしょ!
| るな | 旅にしあれば | 09:44 | comments(0) | trackbacks(0) | -









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