風の色、海の色、バルセロナ色

バルセロナからの気ままな風。
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暑中お見舞い
暑い日が続く。夏だから当たり前と言われれば、まったくその通りで、寒い夏ほど嫌なものはないのだが、こんな風に暑い日が続くと、それはそれで恨めしい。春の長雨が続いたせいで森は緑が濃かったが、このところさすがに乾燥してきた。



朝のうちの涼しい時間帯でないと農作業も捗らないよ、とオリーブ畑で作業している村のおじいさんと、しばしお喋り。彼のオリーブ畑はいつ見ても手入れが行き届いており、美しい農園風景を醸し出している。枝打ち作業に汗を流しているおじいさんに、「春先に枝打ちしたばかりなのに?」と聞くと、よくぞ訊ねてくれましたとばかりに説明が始まった。「今おとしてる枝は、全く実が付いていないやつばかりなんだよ。ほら、ね? こういうのを落としておかないと余計な養分を摂られちまうんだ。去年は収穫が少なかったし、今年もちょっとひと雨来ないと、実がやせ細って落ちちまうなぁ。まったく、百姓は仕事ばかり多くて天候に左右されるしなぁ。若いもんは誰もやりたがらんよ。この畑だって、わしが死んだらみんな、あんな風に荒れて森に戻っちまうんだろうさ」 

おじいさんの一人娘は弁護士と結婚して都市暮らし。孫も畑には見向きもしないそうだ。幸せってなんだろ、なんだろ? と、つい口ずさんでしまう。



おじいさんのところのバージン・エキストラ・オリーブオイルを分けてもらう事に。5リットル入りが3本で50ユーロは格安。こういう現金収入はおじいさんにとっても貴重な筈で、双方ニコニコ。幸せってなんだろ、なんだろ? こんなささやかな積み重ね、か。

10時を回ると、地熱が伝わってくるような大地は、乾燥し埃が立つ。空には雲ひとつない。これがスペインの夏空だ。仔犬たちは遊び疲れて、幸せそうに眠っている。


| るな | 雑記 | 21:25 | comments(0) | trackbacks(0) | -









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