風の色、海の色、バルセロナ色

バルセロナからの気ままな風。
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夏の風邪ひき
久しぶりに独りである。夫は帰国し、息子は友人と山で合宿。私とお犬の気ままな生活。むふふ。いや、別段何をするでもないが、自分の事だけすれば良いというのは気楽なものだ。「今さら他人と暮らす気にはなれない」という独身ものの気持ちが良く分かるのである。独身貴族とは、ある程度の年齢になってこそ意義ある言葉かも。一人でも気ままに生きられる女もいる、という事で。深夜の12時になるとジャズ放送が始まる。少しばかりのワインとミステリー&ジャズ。なんて、絵に描いたような幸福。



こんな迷い込んだような緑色の静寂の中で、ぼんやり、犬たちとの温もりに満たされながら、ただ光が移ろっていくのに任せていられたら、幸福であろうなぁ。元来、私は人の集まりが苦手である。ひとと会う時はせいぜい一人か、二人までがというのが昔からの許容範囲で、それ以上の人とは集まりなのであって、人と会って話すというものではない。そこで会話をしようと試みるのは、私にとってはほとんど時間の無駄である。大勢での会話はノイズだらけで疲れるのだ。そして、もう、そういうところで努力はしない、そんな歳になったのだ。だから女性の集団というのは恐怖そのものである。あぁいうところでイキイキしていられる人は、すごい才能だと思うわね、つくづく。

まぁ、せっかくの一人きりの僅かな休暇を愉しもうと思っていたら、おバカなことに夏風邪をひいた。しかも2キロもやせるほどの強烈さ。うんうん唸っている私のベッドにお犬3匹がくっ付いていてくれる、のは有難くもあるが、あ、暑い…。ま、私が起きれなかったら散歩にもご飯にもあり付けないのだから、気が揉めるのだろう。



寝てばかりなのは悔しいから、もうすぐ上映が終わりそうな「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART供廚魘遒厩み的に見に行って来た。映画自体は程よくまとめたという感じで、やはり初めて見た時の感動は薄れてしまったけど、シリーズ最終編として見ておいて良かったかな。原作を息子と英語で読み始めたシリーズだったから、終わった、という感慨が尚の事起きるのかもしれない。ただ映画としては、原作を何度も読み返していたにもかかわらず、やはり映像の持つ力に感動した「指輪物語」ほどの出来ではなかったと思うが。イギリスの児童文学、幻想文学は素敵な世界を創り出し、それを人に与える力を持っている。それはこんな空間が持つ力だろうか。それと博物誌学的な思考か。



何だか、鯨も犀も思考してるような感じ、です。

しかし、最近は女同士のお喋りも愉しくなってきた。今の自分たちの年齢を踏まえての、ちょっと美味しい話が出来る歳になってきたのかもしれない。女友達というのは不思議なもので、反発したり惹かれあったりを繰り返しながら、たまにしか会わないにもかかわらず、何だかんだと付き合いが続いている。考えてみれば私の女友達で専業主婦というのはごく僅かで、みんな自分の仕事を持っているから、どう時間をやり繰りしても会えるのが少ないのは道理であって、限られた自分の時間を無駄にはしたくない、という意識が何処かに共通して流れている。時は金なり、されど、という感じかな。

本当なら男友達が何人か欲しいとこだが、それぞれ結婚していたりすると気軽に会う事もちょっと気が引けて、残念ながらそういう愉しみは少ない。直ぐに浮気だ、不倫だなんだのと言われては不愉快であるし。だが、配偶者以外の異性の友人を持てないなんて、ちょいと気づまりな社会だ。私自身も含めて配偶者たるもの欠陥だらけであって、穴ぼこを埋めるピースが合う者同士が別にいたりするのは、別に不思議なことでもないのだろう。女同士にしか分からないピースもあれば、男同士にしか分からないピースがあるように、生活を共にしないからこその、男と女の友達関係でしか分からないピースもあるに違いない、と私は思っているのだが。別れた夫婦や恋人同士が好い友人関係を築けるとは良く言われるし、そういう例も多いのだろうが、ほんとのところはどうなのだろう。お互いを埋め合わせるピースを、結局持ち得なかった者同士という事を素直に認めるのは、結構力技のような気もするが。

TVを見ていたら、外国人の目から見た日本の「婚活」の話題があった。入籍という結婚形態がないと肩身の狭い日本ならではの制度(韓国にもあるらしい、やはり儒教の影響なのか知らん)だが、シングルマザーが社会的な平等感を得にくい(得られない、というべきか)日本は、やはり窮屈というのが、シングルマザーにも社会的権利が存在するノルウェーなど北欧人やフランス人などの意見。ノルウェーでは同性愛者の結婚を認めるかどうかという論議があった際に、結婚制度そのものが議論され、入籍していないカップルでもほぼ平等の権利が得られるとか(現ノルウェー皇太子妃はシングルマザーで連れ子で再婚)。フランスでは片方からの一方的通告で離婚が成り立つんだとか。社会保障がしっかりしているからこそシングルマザーもあり、なんだろうが、言いかえれば、自由と平等というのはそこまで厳しく孤独をも伴うものなのであって、日本ではそこら辺りの議論が行われないところに問題がある。現に、この議論中に視聴者からのFAXとかで「こう言う議論をやるのは勝手だが、結婚しないひとり者は結局我々社会が面倒見なくてはいけないんだぞ」という、恫喝的お怒りオジサンがいたりして、あら、社会保障ってそういう為にあるんじゃないの? 結婚を永久就職と考えるのは男も同じ。仕事もし、子育てもし、食事も作り、掃除もし、自分の下着は自分で洗ってから、文句言ってよねオジサン。男も女も、自分の孤独に向き合う覚悟と、それに見合った社会保障がいるのだよ「独身貴族」には。というメビウスの輪のようなお話でした。






関係ないけど、やっぱりイギリスはいいなぁ。日本はどうしてあのポストを残さなかったんだろう。もったいない、が口癖の国なのに。
| るな | 雑記 | 00:26 | comments(0) | trackbacks(0) | -









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