風の色、海の色、バルセロナ色

バルセロナからの気ままな風。
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命を繋ぐ歓び
今年もスペインのダルクラブ大会が開催された。ビセンス会長の交友の輪から、毎回ダルの本家イギリスから、著名なブリーダーでもある審査員が、ボランティアで審査を引き受けて自費で来て下さる。ありがたいことだ。会長宅に滞在、ミニ・バカンスを兼ねてという事で、皆さん喜んで参加してくださるのだ。イギリス人というのは素晴らしいホスピタリティを脈々と受け継いでいる人たちである。今回のStef Kazana氏はダル・クラブとしては最も古い歴史を持つ「North of England Dalmatian Club」の前会長を長らく務めていた方で、おっとりと温かな人柄。私たちの質問にも真摯に対応してくださった。



クラブ大会は全て手作り、ボランティアで成り立っている。昨年から私が再度担当しているが、仕事の役割分担が何とかうまくいき、当日はみんなが会場設置なども進んでやってくれるので、私自身はその前の準備さえしてしまえば、結構気楽に参加できるようになってきた。こういう事はやはり回を重ねる、何とか頑張って続ける事が大事なのだと思う。日本のクラブがなし崩しで消滅するのは、このボランティアとホスピタリティの認識が甘いからではないだろうか。


今年で6回目を迎えたクラブ大会で、昨年生まれた我が家のダルがベスト・イン・ショウ(BIS)を獲得し、今年のクラブ・チャンピオンになった。夫の病気や初産のリミットなどを考え迷い抜いた末、友人のベジェス会長とマヌエルの支持、応援があってこそ出来た離れ業的出産計画であったが、無事に命を繋いだという思いがしみじみと湧いてくる。



思えば来年はクラブも10周年を迎える。我が家の血統の初代ベルはもう13歳になろうとしている。ようやく3代目であるからブリーダーとしては数少ない出産であるが、代々チャンピオン犬を輩出できた事は、私の静かな誇りである。美しく力強い犬が駈ける姿を見るのは、本当に心震える素晴らしい歓びだ。

クラブ大会はクラブ創立に関わった私たちの悲願とも言うべきもので、第1回クラブ大会の際にはベジェスの友人でもある偉大なイギリス人ブリーダーJoan Atkinson女史(映画「101匹ダルメシアン」の主人公ポンゴのブリーダー)が審査員を務めてくださり、我が家のマツとランがキングとクィーン、そしてマツがBISに選ばれるという快挙に酔うたものであった。第2回は後に我が家の仔犬たちの父親となるリスリングがBISを獲得、今回からはその子供たちが活躍する時代になった。ゆっくりとではあるが着実に実りの季節は続いていくのだと信じたい。


いろんな事があって、自分が中年になったという実感がそろりそろりと湧いてきた。これは「もう若くはない」というのとは違う感覚である。肉体的には当然衰えるし、若い姦しい騒ぎにはついていきたくもないが、そういうのとは違う「中年の愉しみ方」みたいなものが、何となく腑に落ちてきた気がする。男も女も本当に面白いのは50過ぎてからだという、ちょいとほくそ笑みたくなる様な感じなのだ。「まだ行ける、もうひと花咲かせたる」というおぼろな感覚がホワホワとあって、それはそれで愉しいものだ。いや、別に色気づいてる訳ではありませんが。もう気忙しく暮らしたくない、好きなものにだけ関わってのらくらいこうやないの、という心持は、やっぱり関西弁やないと味がないんやね。お国言葉というものは、やはり肌身にぴたりと沿う気がしますわなぁ。


| るな | ダルメシアン | 06:08 | comments(0) | trackbacks(0) | -









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