風の色、海の色、バルセロナ色

バルセロナからの気ままな風。
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夏つばめ
この数か月の間に、色んなことがあった。夫の手術、老犬の介護と最後の看取り、そして大飯原発再稼働。空には夏つばめが飛んでいる。

黙したり我万緑に染まるまま

 

心のざわつきが納まらないままに、もう夏だ。大地が乾き始め、水蒸気のせいで午前中のバルセロナはどんよりしている。そして気温が上がり始めると、やがて青空が戻ってくる。何処かで雨を落としてきた空は、遠くまで澄んで青い。電力消費の夏が来る。

パリにいる友人が原発反対運動を、友人ネットワークを使って呼びかけている。彼女は昔から頑張って活動してきた人なのだが、実にストレートで羨ましくなる。私のように中途半端に現地を知っている者は、中途半端な対応しかできない。大飯原発再稼働は、当然そうなるであろうと思っていた事ではあるが、あの町から原発を完全撤廃させたら一体どうなるのだろうか、一旦手にしたものを失うことの辛さ厳しさが理解されるのだろうか、などと考えてしまうから尚更いけない。大阪市長の騒ぎ方に対しても、本当にどこまで頑張れるのかと懐疑的だったが、余りにもあっけなく引き下がったのには、ずいぶんと拍子抜けした。大阪で「経済的利便性」などを言われたら踏ん張れるわけがない、と解ってはいてもね。

私が日本で暮らしていたころは、竜巻なんてカンザス・シティのお話だと思っていた。それが今は頻繁に耳にする。6月の台風なんてものまである。台風は9月、という私の常識なんか何の役にも立たない時代になっている。人の生き様が目まぐるしく変わっているとも思わないが、地球はこの半世紀で大きく変化したとは感じる。あと半世紀生きたら、どんな地球に暮らしているのだろう。石油は枯渇し、風や太陽や水の力で私たちは暮しているのだろうか。それともやはり原発に依存しているのだろうか。脱原発を唱えた国は、自国での原発は撤退し、他国の原発電力を輸入しているのだろうか。笑えない話。




「スペインはどうなの?」とこのところよく聞かれる。ギリシャの次はスペインと言われていたら、意外な伏兵のイタリア騒動があって、スペインはしばし忘れられていたが、このところまたもや有難くない注目を浴びている。付加価値税が3%上がり21%になるらしい。スペインのバブル崩壊は確実と解りきっていたのに、何の手も打てなかった歴代政府が無能なのか、宝くじが当たったら使い切るまで親族一同でバカ騒ぎをする、そんな国民性ゆえなのか、未だにスペイン人は私にとって不可解な民族である。時に傲慢とも言えるほどの矜恃ゆえなのだろうか。あぁ、ここは、ドン・キホーテの国なのだ。夢を追う事を否定しては生きていけない人たちがいて、そしてそれを甘やかす家族がいる国なのだ。ギリシャにしろ、イタリアにしろ、ラテン民族とは、借金してでも心地好い生活が好きな民族なのだ。

自国に雇用のない若者がどんどん流出していく。そして、ここから流出していった穴を埋めるために、中南米から人がやってくる。本当に、世界は偏西風のように流れている。


| るな | 雑記 | 16:58 | comments(0) | trackbacks(0) | -









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