風の色、海の色、バルセロナ色

バルセロナからの気ままな風。
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秋雨前線近し
9月24日はバルセロナのお祭り、メルセ祭。マリア・デ・ラス・メルセデス(慈悲のマリア)の略だが、このメルセ祭が終わるとサンダルを仕舞う、というお祖母ちゃんの知恵袋みたいな言葉があるそうで、実際気候が変わる。いわゆる「暑さ寒さも彼岸まで」なのだ。むろん晴れればまだ日中の気温は25度はあるし半袖でも十分だが、朝夕の気温は15度を下回る。



今年のメルセ祭は珍しく天気が持ちこたえ、雨に見舞われることなく終わった。9月11日はディアダというカタルーニャ民族の日だが、今年のマニフェスタションは特に、自分たちが納めている税金の額に比して配分率が低すぎるという長年の鬱憤が噴出し、不甲斐ないスペインからの脱却を図り独立をしてでも自分たちはEUに残るぞ、という気概が満々と溢れていた。150万人の群衆が「カタルーニャ独立」のスローガンの下にデモをしたが、翌日のTVEという政府お抱えのテレビ局ではニュースとして取り上げず、ますます反発を買った。TVEはAna Pastor(アナ・パストール)というとても優秀な美人キャスターが、毎朝9時からの討論番組を担当していたが、彼女のPP(民衆党)への切り込みが鋭すぎるというので降板させられてしまった。アナ・パストールはCNNのインタナショナル・キャスターになったというから、そちらの方がより活躍できるのかもしれないが。とにかく、守りの姿勢しかできない現在のスペインは面白味が欠けるし、カタルーニャが足を引っ張られたくないと思うのも一理はある。未だに街にはカタルーニャ州旗がバルコニーを飾っている。

  

その流れの中にあった今年のメルセ祭、本当にカタルーニャ国として独立をしたいのかは微妙なところなのだが(2010年の州民投票では可決されなかった)、反中央の機運は近年になく切迫した感じで高まっている気がする。何より若者がデモにも多く参加していたし、このサルダーナの踊りを見ても、民族の誇りは確かに根付いている。抑圧があるところに誇りは発生し護り継がれるという事なのかも知れない。今の日本で国家からの抑圧を感じて暮らしている人など、果たしてどれだけいるのか。続発する領土問題にしても実感が伴わない、というのが正直なところではないだろうか。



お祭りに付き物のカスタリェス。カタルーニャのシンボルである4本柱(バルセロナ、ジロナ、タラゴナ、レリダ)の、今まさに完成せんとするところ。このあと一番上に上った子供が片手を挙げると成功の証。2010年にフラメンコ共々ユネスコの無形文化財になったが、カタルーニャが独立したらサルダーニャも登録活動をするのかな? きっとそうなるだろう、フラメンコと一緒にされちゃ適わない、と思ってるだろうし。

人混みが苦手なのもあって、近年お祭り見学はほとんどしないのだが、仕事絡みでサグラダ・ファミリアの照明ショーを見に行った。バルセロナはこういう盛り上げ方が、なかなかに粋なのだ。4日間、夜9時から12時の各時15分間のショーだったが、一体どれだけの人出が出たのやら。なかなかに楽しめるものだった。あ、画像はPeriodico誌の「メルセ祭写真コンクール」からのものです。



なんだか、本当にガウディってゴシックなんだぁ〜、という感じがしましたね、この一種怪奇的な意味も含めて。シュールゴシック? 



| るな | バルセロナという街 | 20:35 | comments(0) | trackbacks(0) | -









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